壽仙院へ

2年弱が経ち、漸く水子供養に行ってきた。

次女が生まれる前年の冬に胎嚢が確認でき、だが9週で流れて生まれることが叶わなかった子。

長女が生まれたばかりの頃は、一人っ子で良いと思っていた。

やがて自分達はやがて老いるからと、きょうだいという存在の夢を描いて長男が誕生。

長男が話し始める頃には、我が家はおそらく”子ども3人”が最も平和にバランスを取れるだろうと考え、3人目を望む。

どの子も懐妊はギフトに近かったが、この3人目の流産からわたしはずいぶん”切望”したと思う。

流産したことがきっかけで子宮の異変に気付くことができた点でも、一つ大きく感謝しなくてはいけない。

何より、今の次女が居るのはこの子のお蔭である。

9週で出てきた姿をずっとずっと手放せず、そして次女の誕生までは弔い行事は避けようと今日まで来たが、漸く。

西浅草にある壽仙院で供養の儀:読経して卒塔婆建立まで行っていただいた。

戒名は「妙幸水子霊位」。

かわいらしいお戒名をおつけします、とお話いただいたのだが、相談過程で「お名前が決まっていたのでしたらそちらから一文字をお借りしましょう」とご提案いただいた形だった。

決して信心深いほうではない夫が、ご住職の説法に涙を浮かべていた。

最も世話になった友人も参列してくれ、子ども達も静かに聞けてよかった。

わたしの心持は、ただただ穏やかで安堵している。

伝えたいことがあるとすれば、やはり感謝のみ。

どうか安らかに眠ってもらいたい。

寺院には定期的に伺うだろうから、次のお供え物を考えておく。

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