「だっこー!!!」

娘が「だっこー!!!」と怒るのが、気の毒だけどかわいくて好きだ。

もちろん怒らせたいのではない。

わたしの仕事が基本フルリモートなので、起きている間は四六時中一緒に過ごしている。

だから視線は常に向けておける。

危険があれば止めに行けるし、泣けば抱き起しに行ける。

とはいえわたしが仕事に完全に集中する時間帯もあるわけで、そういう時は定点の監視カメラで娘を見ながら、わたしはPC画面をにらみっぱなしになる。

その間娘は傍で一人あそびをしているか、ディズニー映画を見るかしている。

時々、チャイルドガードの柵にもたれかかってじっとこちらを見ている視線に気づきながら、PCから目を離さず作業したりもする。

娘は物分かりが良く、すぐにぐずるといったことは多くないが、それでも暫くすると何だかんだ焦れてきて、構って欲しいアピールをし始める。

それでも放置している(繰り替えずが意地悪な意図ではない)と、ある時檻に入れられた動物園の動物よろしく、柵をガシっと掴んでこう叫ぶ。

「だっ…こー!!!!!!!!!!」

かわいすぎてその時点でわたしの集中時間は終了する。

ごめんお待たせ!と謝りながら抱き上げて部屋中を連れまわし、抱きしめて大人用ベッドに一緒にダイブして全身をくすぐる。

お腹の上にのせて娘を見上げると、たいてい満面の笑みで、ときどき「してやったり」の顔をしていたりする。

母は弱い。

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