夫もわたしも結構、根暗というか、環境は違えどお天道様の元を大手を振って歩けることばかりではない人生だった。

だけど別々に形成されたパーソナリティの核・価値観のような部分が偶然似た形をしていて、今こうして楽しく暮らしているのは奇跡だよな、みたいなことを昨晩話していた。

そこから娘の将来にも話が及び、わたしはわたしの人生が好きだけど、娘にも同じようになって欲しいかと言われたらそれは違う、我々ふたりともマジョリティに興味を抱けない性質が強めだから、娘の選択を尊重するためにも、最初はなるべく広い世界を見せていきたいねというような話になった。

公に晒せば、もっと称賛されたり人を集める生き方の人というのは沢山いる。

わたしにはわたしから見た幸福しか評価することはできないから、後者の後者による主観的な魅力を知り得ない。

娘独自の喜びや幸せがどこに宿っているのかは、だから注意深く観察し続ける必要があると思った。

久しぶりに娘をバスに乗せて買い物に行った。

娘は乗り物が好きで、それも電車以上にバス(さらにタクシー)を好む。

流れていく景色が近い方が楽しいのか、いつも窓に張り付いて外を見ている。

バスが好きだし、ちょうど娘の白シャツを新調したかったため、目的地に服屋を据えた。

あと3つで降りるよと告げるまで、「まだおりない!」「まだのる!」と小さな声で主張してきてたまらなかった。

バスに乗るだけでこんな幸福をくれるってどういうこと?

そうこうしている間に目的地に着き、たまには娘に選ばせようと思い、子ども服のフロアで自由に歩き回らせてみた。

とんでもないファッションになったので、やはり自分で候補を選んで試着をさせる。

もう何着せても阿呆みたいに可愛い。

鏡の前で娘を着せ替え人形にしながらはしゃぐわたしに、途中から退屈したらしく「ぬぐ~もうぬぐ~!」となり、早めに退出。

標的は確保して、娘がキラキラしたリングより欲しがったアボガドの謎のキーホルダーだけ追加して帰った。

結局付き合って貰った形になったが、家に着いたとたん、出して見せたピンクのニットを「すきなふく!」と言って着ていた。

今日も楽しい一日をありがとう。