「ちょんっ」

高校以来の旧友とのランチに娘を連れて行った。

わたしは「友達」と言える友達の数が多い方では決してない。

そんな中でつかず離れずゆるゆると関係を途切れさせることなく、辛い時期も調子のよい時期も、良い意味で私生活と交わりなく時々飯に誘い、時間を共にしてきたわたしにとってはかなり、貴重な友人だ。

面白いキャラクターで、人に紹介したい気もするが、なんとなく所謂共感覚的に理解されないのもわかる。

例えば、娘の誕生日に唐突に口座に大量の金を振り込んできたりするようなところがある。

別に子ども好きでもなく、友人への義理を果たそうというタイプでもなく、ただこういう思い付きを見せてくれるところがとても好ましい、そんな友人だ。

もちろん久しぶりに話せたら良いなとずっと思っていたが、その友人にはなんとなくそしてずっと、娘を会わせたかった。

個室席に案内され3人で食事をともにしたが、今までは大人二人だった空間に子が同居するというのは奇妙でもあり感慨深かった(彼はどう思っていたかはわからんが)。

娘は、初対面から人見知りを発揮することなく、ニコニコしながら友人の周りをうろついたりなどしていた。

促すと、彼のところまで近づいていき「ちょんっ」と触る、みたいなことを繰り返しやっておりウケた。

ご利益ありそうだった。