娘はよく寝言をいうが、今日は夜中あきらかに、怒りながら唸っていた。

抱きしめて撫でながらどうしたの、何かあった?と尋ねても、イヤイヤと首を振る。

何もないわけはないだろう…と、嫌な夢でも見た?と尋ねると、小さく首を縦に振る。

悲しんだり恐怖するのではなく明らかな「怒り」を感じさせる声だったため、誰かと喧嘩したのかと尋ねたら、「弟くん…」と言う。

今日は、帰宅してから3回ほど激しめの喧嘩があった。

最近は明らかな仲裁に入るよりも先に暫くの間様子をみることが多いのだが、今日の喧嘩は早々に娘が絶叫するため、3回とも早い段階で間に私が入った。

息子も息子で、最近はコミュニケーションを取りたいが言語が不十分なストレスがある日常(所謂まっとうなイヤイヤ期)で、手が出ることがある。

女子と比べて力も強いので、素手ならまだしも、おもちゃを持ったままやりあえば普通に痛い。

そのたび、息子に切々と叩いたら痛いこと、優しくなでなでしようねとなだめる傍ら、娘の手を一緒に取り一緒に深呼吸して落ち着けるように試みた。

一見、有効であったように思う。

一般的なアンガーマネジメントの手法であるし、娘のそれでケロッと「なにこれ、すごーい!」と目を丸くしながらリフレッシュする様子も見られた(と思う)。

それでも結果3回、激しめの喧嘩が起こったという日だった。

寝る直前、毎晩のように二人を抱き寄せて大好きだよと告げた後、娘に向き直って本当に大すきだよ、と話した。

娘は「娘ちゃん”だけ”のことが大好き?」と聞き、わたしが一瞬回答に詰まっていると「弟くんも大好きでいいよ~!」と笑っていて切なすぎて、世界で一番大好きだよと強く強く抱きしめた。

だけど、全然足りなかったのだと今はわかる。

今日でなくとも、娘の胸中や口に出さぬ想いを想像すると時々胸が潰れそうな気持ちになる。

他の子と遊ぶとき、他の子がわたしに甘えると「娘ちゃんのママだけど!?」と怒るこの子にとって、弟は今どんな存在だろう。

新生児の頃のように未知で不気味であったり、0歳児期のように憎しみを抱くような感じは、正直見受けられない。

だが、一緒に遊んで楽しい場面がいくらあれど、確実にストレスは蓄積されているのだと今一度認識した。

同時に、今そういう感情があったとしても、将来的に互いが互いを居て良かったと思える日が来るように、親としてもっともっと精進する必要があると改めて思う。

殆ど寝ぼけてのやり取りだったから娘が利いていたかどうかわからないが、ここにもう一度書く。

世界で一番大好きよ。

わたしも、パパも弟も、あなたのことが一番大好きでずっとずっとずっと愛してる。

ママはあなたが困った時や悲しい時、他の何をおいてもあなたを助けに行くし、絶対に傍にいる。

だからどんな時も打ち明けて頼って欲しい。

明日があなたにとって、幸せな日になりますように。